髪はなぜ抜ける?抜け毛・脱毛の要因と対処法を徹底解説

髪はなぜ抜ける?抜け毛・脱毛の要因と対処法を徹底解説

今回の記事では、髪の基礎知識から抜け毛・脱毛の原因をタイプ別に紹介し、どうすれば薄毛を改善していくことができるのか、対処法まで徹底解説していきます。

薄毛で悩んでいる方はぜひチェックしていって下さいね!

髪の基礎知識

髪の基礎知識

意外かもしれませんが、髪の毛や爪、歯などは皮膚が変化したものなのです。
私たちの体は新陳代謝をくり返し、新しく生まれ変わり、あるいは維持しています。
健康な成人の場合、表皮は28日周期で生まれ変わるといわれます。
日々成長し変化する人の体の中でも、特に成長が早いとされる髪の毛は全体で1日約0.3mm伸びると考えられます。
この髪が抜けたり、生え変わったりする仕組みを見てみましょう。

髪の毛は1ヵ月に1kmも伸長する。

髪の毛は1ヶ月に1kmも伸長する。

一般的な髪の毛の太さは約0.08mm。
1c㎡あたり約150本の髪が生えていて、頭部全体では10万本くらいになります。その1本1本が、1日に0.3~0.4mmほど伸びます。わずかなようですが、1本にまとめると1ヵ月に約1kmも伸びることになります。これだけ早く成長する細胞は他に類を見ません。
それだけに、体調の変化や栄養バランスの乱れ、ストレス、加齢による老化などの影響が即、現れてしまいます。
健やかな髪のためには、その土台となる心身の健康が重要なのです。

健康な髪の毛の一生は約4~6年。

成長期
(約4~6年)
退行期
(約3週間)
休止期
(約3~6ヵ月)
自然脱毛
毛母細胞がさかんに細胞分裂し、髪が伸びつづけます。細胞分裂が終わり、髪の成長が止まります。同時に毛乳頭が萎縮し、徐々に上部へ移動します。髪が抜けるのを待つ状態で、頭皮の奥では新しい毛が生える準備をしています。伸びてくる新しい髪に押し出されるように、古い髪は抜け落ちます。
ヘアサイクル 髪の毛の一生

人の髪の毛は約10万本。それが約4~6年周期で生え替わります。髪の毛の一生のほとんどは「成長期」で、その間は毛母細胞がさかんに細胞分裂を繰り返し、髪が伸びつづけます。
ところが、さまざまな原因によるトラブルが生じると、髪は次の新しい髪が生えてくる前に寿命を全うせずに抜け落ちてしまいます。
これが、いわゆる「脱毛」です。

抜け毛の危険信号は1日に何本くらい?

抜け毛の危険信号は1日に何本くらい?

「抜け毛の数が増えた」という悩みをお持ちの方は、沢山いらっしゃいますよね。
では、1日に何本以上抜けると問題なのでしょうか?
標準的な目安としては、1日24時間で40~50本。これを超えると要注意!シャンプー時に20~30本抜ける分には問題ない範囲です。
しかし、抜け毛が1日24時間で100本以上になると毛根に何らかのトラブルが起きていると考えられます。

髪の毛は、巻き寿司状の3層構造。

髪の毛は、巻き寿司状の3層構造。

髪は、大きく2つの部分に分けられます。1つは、頭皮から外に出た目に見える部分で、これを「毛幹(もうかん)」といいます。この部分は角化した(細胞として死んでいる)組織ですので、一度傷つくと元には戻りません。毛幹は巻き寿司のような3層構造で、一番外側が「毛小皮(キューティクル)」。瓦を重ねたような構造で、髪のしなやかさやコシの強さは毛皮質のおかげ。髪の色を決めるメラニンもこの部分に含まれています。そして中心部にあるのが泡のような構造をした「毛髄質」です。

頭皮は、髪を成長させる畑のようなもの。

頭皮は、髪を成長させる畑のようなもの。

目に見える「毛幹」に対し、頭皮の中の3mmほどの部分が「毛根」です。髪の毛をつくり出す組織全体を毛包といいます。毛包の下部で毛母細胞が分裂・増殖することで髪は伸びていきます。毛包の下方で玉ねぎ状に膨らんだ毛球のなかに、毛乳頭(パピラ)があります。毛乳頭は、毛細血管で運ばれてきた血液から必要な栄養を取り込み、最適な形に加工し、毛母細胞へ補給していると考えられます。こうして増殖した毛母細胞は、上へ上へ押し上げられながら徐々に角化し、髪になっていきます。健康な髪の毛は健康な頭皮のなかで育っているのです。

髪の99%はケラチン。

髪の99%はケラチン。

髪の約99%は「ケラチン」というタンパク質でできています。これは約18種類のアミノ酸が結合してつくられたもの。ケラチンには、硫黄のほか、微量のミネラルも含まれています。酸や熱には比較的強く、アルカリに弱い性質を持っています。

髪の毛は、デトックスの役割を持っている。

髪の毛は、デトックスの役割を持っている。

食事や呼吸などを通して、知らず知らずのうちに体内に溜まってしまう有害物質。髪の毛には、こうした体に不要な金属などの有害物質を対外に排出する役割があります。一定期間で抜けてしまう髪の毛は、有害物質を閉じ込め、排出するのに都合がいいわけです。こうした解毒効果を維持するためにも、髪は健康に保ちたいものですね。

髪の常識・非常識その1

頭皮が固くなると、皮下組織が圧迫された状態になります。年齢にも関係しますが、清浄な頭皮には適度な弾力がありますが、頭皮が固くなると、毛細血管や毛乳頭などの日か組織が圧迫されて正常に機能することが困難になります。毎日正しい方法でのマッサージをおすすめします。

頭皮は約28日周期で生まれ変わります。フケは、頭皮表面の角質層が角化して剥がれたものです。体を洗ったときに出るアカと同じ。だから、フケが出ること自体は問題ありません。でも、大量にフケが出るのはターンオーバー(肌の新陳代謝)が乱れていることになります。できるだけ質の良い天然成分のシャンプーを選び、毎日洗浄して充分にすすぐことはもちろん、他にも食生活を見直すことも大切です。

抜け毛・脱毛の要因

抜け毛・脱毛の要因

抜け毛には、ヘアサイクルによる正常なものと脱毛につながるものがあることは分かりましたでしょうか?とは言っても、脱毛の原因は多種多様。
複雑化した現代社会に生きる私たちの場合は、何種類もの要因が重なっていることも少なくありません。
ここでは、抜け毛や脱毛の要因となるものを見てみましょう。

ストレス

私たちの髪の毛根には、末梢神経と毛細血管が通っています。ところが、ストレスを受けると全身の器官をつかさどる自律神経のバランスがくずれ、正常に機能しなくなります。ときには毛細血管の血流が低下したり、リンパの流れが悪くなることもあります。このような場合、毛乳頭に充分な栄養補給が行われず毛母細胞の活力が低下し、脱毛が進むことがあります。

血行不良

私たちの体を巡る血液の量は体重の8%といわれます。この血液は、食事などで摂った栄養や酸素を体中の細胞へ運ぶとともに、各組織でできた老廃物を肝臓・腎臓といった処理器官へ運ぶという大事な役割をになっています。ですから、血行不良は細部に栄養が行き渡らなくなるうえに、老廃物がたまり、身体や髪にもよくない症状を引き起こします。

遺伝

脱毛は遺伝すると、よくいわれます。しかし、脱毛そのものが遺伝するというよりも、男性ホルモンや皮脂の過剰分泌といった「脱毛しやすい体質」が遺伝するのです。脱毛されている方が多いご家庭では、「体質」だけでなく、生活習慣や食生活などの「脱毛しやすい条件」まで重なってしまうと考えられます。

ホルモン

髪の毛を美しく健やかに保つのは、女性ホルモンの働きといわれます。一方、男性型脱毛の原因とよくいわれるのが男性ホルモンです。これは、男性ホルモンもさることながら、皮脂腺でつくられた還元酵素との反応でできた5αDHT(ディハイドロテストステロン)が毛乳頭や毛母細胞にダメージを与えるためと考えられます。また、女性の場合、出産後のホルモンバランスの乱れや加齢による女性ホルモン分泌量の低下が髪に影響を与えることも知られています。

食事(偏食)

日本人の食生活は欧米型にシフトしてきました。これにより、動物性タンパク質や油、塩分を摂りすぎて高カロリー・高タンパクになりがちで、ビタミンやミネラルが不足がちになります。そして、植物由来の健康に必要なものが摂りにくくなります。こうした食生活は脱毛にも影響してきます。

生活習慣(睡眠、運動不足)

運動不足や睡眠不足は、健康によくありません。適度に運動しなければ新陳代謝が損なわれ、身体の機能は低下してしまいます。同時に、毛乳頭や毛母細胞の活力も低下してしまいます。寝ている間は皮膚や骨に血液が多く流れると言われ、睡眠時間が足りなければそれだけ髪にも影響があると考えられます。

シャンプー

市販されているシャンプーの多くは、石油合成系の界面活性剤を含んでいます。これは洗濯用や掃除用の洗剤にも使われている化学製品で、頭皮や毛根にダメージを与える原因となることもあります。また、「髪にやさしい成分」を強調していても、基剤以外は髪によくない成分を使用している製品も少なくありません。

紫外線

肌と同じように頭皮や髪にとっても、紫外線は大敵です。髪の毛も日に焼けると乾燥し、ダメージを受けます。ひどい日焼けを放っておくと頭皮にトラブルを起こし、脱毛の原因にもなりかねません。

髪の常識・非常識その2

ファッションとして、時々かぶる程度なら問題ありません。でも薄毛を気にして常時帽子などをかぶったり、職業柄かぶる必要のある人はご注意を。蒸れた状態が長時間つづくため、頭皮の汗やフケ、皮脂などに雑菌が繁殖しがちです。こうした状態がつづくと毛周期がさらに短くなる恐れがあります。カツラの着用もよく似た状態といえるでしょう。

頭皮や髪の健康を考えると、パーマも毛染めも毛根へのダメージが心配です。最近のパーマにはダメージに配慮したものも一部ありますが、パーマ液選びには注意したいもの。また、毛染めの染料は浸透力の高い化学物質なので、毛根の奥までしっかり入り込みます。ブリーチの薬剤は毛髪の色素細胞を破壊するものです。これが頭皮に付くと、毛根は大きなダメージを受けてしまいます。

抜け毛・脱毛のタイプ

抜け毛・脱毛のタイプ

一口に脱毛と言ってもさまざまなタイプがあります。薄毛や脱毛に悩んでいる方は、そのタイプを見極めることが大切です。そして、その原因となる状況を改善し、適切なケアを施すことにより、頭皮全体を健やかにし、自分の髪を取り戻す抜け道が拓けます。まだ心配していないという方も、ご自分のタイプを知っておけば早めの対応ができますよ。

男性型脱毛(AGA)

男性ホルモン(テストステロン)が大きく関係している脱毛です。テストステロンと還元酵素(5αリダクターゼ)が反応してできた5αディハイドロテストステロンにより、毛母細胞が生きる力を失うことで起きる脱毛です。

女子男性型脱毛

男性型脱毛と同じ原因で女性に起こる脱毛です。ホルモンバランスが崩れ、女性ホルモンが大きく低下したときに起こります。理由としては、女性の社会進出によるストレスからくる生理不順やっ更年期障害が要因と考えられます。

脂漏性脱毛

皮脂分泌の過剰な人に起きる脱毛です。過剰に分泌された皮脂が毛孔に充満することで毛乳頭が脂漬けの状態になり、毛乳頭から栄養補給を受ける毛母細胞がダメージを受けたり、脂漏性湿疹が起きたことによる脱毛です。

円形脱毛

ストレスなどによる自律神経失調から起こる脱毛です。体全体をコントロールする自律神経に歪みが起き、血行不良や末梢神経の異常となり、毛母細胞が細胞分裂を停止し、さらに免疫機構による毛母細胞の浸食作用なども考えられています。

びまん性脱毛

頭皮全体においてまばらに多数の毛髪が抜けて、毛髪が粗となるタイプの脱毛をいい、治療には根気を必要とします。極度の代謝不良が起きていて、長期にわたる手当てで回復しますが、そのまま放置すると、全身の毛まで抜け落ちることがあります。

粃糠(ひこう)性脱毛

粃糠とはいわゆるフケのことです。なんらかの原因で角化異常が起き、フケが多くなり、さらにフケが大量に出るようになって一定期間経過後、抜け毛が多くなり、徐々に脱毛部位が広がっていきます。角化異常によるフケが、どう脱毛と関与しているか不明な点が残っています。

その他の脱毛

6タイプ以外にも、さまざまな脱毛があります。妊娠によるホルモンバランスの変化によって停滞したヘアサイクルが、出産後も元に戻らなくなる産後脱毛。発熱や中毒、ウイルスによる疾病などによって脱毛する症候性脱毛。情緒不安定やうつ状態などの精神的トラブルにより、自分で毛髪を抜きつづけることによって起こるトリコチロマニー。さらに、抗ガン剤などによる薬物性脱毛などがあります。

抜け毛・脱毛への対処法

抜け毛・脱毛への対処法

急に抜け毛が増え、どうすればいいか戸惑っている方もいらっしゃるでしょう。これまでにいろいろな方法を試したが、どれも期待はずれという方もいらっしゃるでしょう。そんな皆様に、抜け毛・脱毛への対処法をご説明します。
メリット、デメリットを検討し、あなたに最適な方法を見つけてください。

育毛剤・養毛剤について

育毛剤・養毛剤について

少し効果が期待できる育毛剤や養毛剤があったとしても、それは一時的に毛根に刺激を与えるにすぎないのかも…。脱毛原因のすべてが毛根周辺にあるわけではなく、体質や間違ったお手入れ、ストレス、内臓障害など多岐に渡ります。毛生え薬的な発想で脱毛原因を解消するのは困難ではないでしょうか。
「スカッ!」とした清涼感は薬効があるように感じられるかもしれませんが、これらの成分も刺激物である以上、場合によっては使用しない方がよいこともあります。また、効能書きには各種の有効成分やそれらの働きがいろいろと述べられていますが、大きな期待を抱かせるわりには、その効果が具体的には現れないのが現状です。

簡単な効果測定法

誰もができる効果の測定法として、抜け毛の数を細かく数えることをおすすめします。その商品を塗布してすぐに頭全体をマッサージして抜け落ちた本数を3ヵ月以上、毎日メモをとり徐々に本数が減ればそれなりの効果あり。また髪にコシがでるのもそれなりの効果。ほかにセットやスタイルが決まりやすいのも効果といえます。

育毛剤・養毛剤の費用対効果
奇抜なネーミングのものなど、育毛剤や養毛剤の新製品が毎年続々と登場しています。しかし、多くの人が次から次へと手を出すにもかかわらず効果が現れないため、また新しい育毛剤や養毛剤を…という繰り返しに。以外とお金を浪費してしまうというのが実状のようです。

カツラについて

カツラについて

カツラを着用していると、頭皮が圧迫されている状態が継続し頭皮の状態を悪化させ、弱っている毛根をさらに弱めてしまいます。これでは脱毛が進行するのは明らか。しかも、中にはカツラ着用による色々な不都合が、脱毛の原因であるストレスを増幅させてしまうことも。脱毛の症状が比較的軽い段階でカツラを着用したために、さらに脱毛が進行し、どんどんカツラを作り変えるはめになった人もいます。つまり、カツラとは一時的な手段であって、あくまでも脱毛の悩みを根本的に解消するものではありません。

植毛について

植毛について

植毛には2通りあって、人口毛などを脱毛した部位に突き刺す方法と、まだ残っている部位の髪を毛根ごと外科的処置によって移植する方法があります。しかし、人口毛の場合、頭皮が化膿したり炎症を起こすなどの大変な副作用をともなうケースを少なくありません。また、人間の皮膚は人口毛などを全くの異物であると認識し、これを排除しようとする作用があり、このような場合、頭皮の状態はさらに悪化します。

増毛について

増毛について

増毛とは、薄くなった自分の髪に人口毛などを数本ずつ結び付けて髪のボリュームを出す方法です。しかし、結び付けられた髪の毛根に大変な負荷がかかってしまうのが欠点。つまり、1本の髪に数本の人口毛を結びつければ数倍の付加が毛根にかかってしまい、当然抜けやすくなってしまいます。むしろ、脱毛をさらに進行させてしまうことになりかねません。

カツラ・植毛・増毛の費用対効果
これらの商品は比較的短い期間で商品価値を失ってしまいます。その理由は、長期の使用には耐えられないような構造になっているからです。長期間これらを使用するためには、途方もない金額が必要になります。

発毛について

発毛について

「発毛」とは、本物の自分の毛が生えてくること。人口毛などを用いる「植毛」とはまったく違うものです。発毛を体験された多くの方が、髪とともに本来の自信や笑顔を取り戻されています。こもことが、一時的な対処法や人工的な対処法との大きな違いではないでしょうか。
髪を生やすためにまず必要なものは、心と身体の健康です。毛根の活力は、健康な心と身体によって保たれているからです。

  • 抜け毛・脱毛を根本的に解決したい
  • 本物の自分の髪を生やしたい
  • 一時的ではなく永続的な効果を望みたい
  • 髪だけでなく全身の健康をめざしたい

そんな方は発毛に取り組まれることをオススメします!

アクティシャンプーを使ってみたtp

発毛の費用対効果
発毛は一日にしては成りません。心身の健康も含めて総合的に取り組むため、育毛剤・養毛剤のように気楽にはスタートできないかもしれません。しかし、自分の本物の髪を取り戻すことはカツラや増毛とは比較できない喜びです。そして、一生カツラや増毛を使用したり、薬を飲み続けることを考えれば、費用面でも随分お得だと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は薄毛の原因から対処法まで解説を行いました。

急に薄くなってしまったり、直ぐに薄毛を解決させたい場合は、カツラ・植毛・増毛が効果的ですが、薄毛の根本的な解決にはなりません。
時間は掛かるかもしれませんが、しっかりと発毛ができる心身の健康を手に入れることが費用面でもお得なことがわかりましたね!

もう遅いと諦めずに、毎日できるケアを継続しておこなっていきましょう!

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